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matsunaga ryuta(19)〜将来性のある美容師を目指して〜 思ったこと感じたことを綴っていきます。

「生きる」ということ

初めての投稿なので長くなると思いますが読んでいただけると幸いです。

 

 

 

 

 

「生きる」

 

私はたまにこの言葉の意味がわからなくなる時がある。

それは過去に「死」と隣り合わせだった日々があったからかもしれない…

それからというもの「生」と「死」について考えるようになった。

 

一般的に言ってしまえば生きているか死んでいるかなんて心臓が動いているか止まっているか。呼吸しているかしていないかぐらいだろう。

そんなことはわかっているのについ考えてしまう。性格だから仕方ないが…

 

 

ここで少し私の尊敬する人を紹介したいと思う。私の父だ。

いつも優しくときにはきびしく、その笑い声は周りの人さえも笑顔にするほど明るかった。

自分に厳しく人に優しく男らしくかっこよかった。

 

仕事では計画を立て、ノルマを決め、必ず達成させていた。

社内売り上げランキングで表彰されるとドヤ顔で自慢してくるあの顔は今でも忘れられない。

 

休みの日には家族をどこかへ連れて行ってくれた。遊びに行かずとも母親に感謝とお疲れ様の意を込めて一週間に一回は外食に連れて行ってくれた。今思うとその愛情が染み渡ってくる。

 

そんな最高の父が突然死んだ。交通事故だった。

父は趣味で地元のバイクレーサーをしていた。

交通事故はレース中に起きたものだった…

 

私の家に電話がかかってきた。面倒だなと思いつつ応答すると「お父様が事故に遭われました!今すぐ◯◯病院にお越しいただけますか!」との緊急の連絡だった。

 

母に事を告げると、慣れたかのように「またコケちゃったのか」と一言呟くとタクシー会社に連絡を入れ、私たちに「早く支度しなさい、10分後に出るよ」と冷静な態度で言った。

なんでそんなに落ち着いていられるか私にはわからなかったがどうやら父は過去にもレース中に事故を起こしていたらしく、母も対応慣れしていたのだろう。

 

家族でタクシーに乗り病院へ向かっている途中、今度は母の携帯に電話がかかってきた。母が応答する。私は一瞬で何かを悟った。さっきまでの落ち着いた母の顔が顔が消えていたからだ。不安と悲しみの顔でしかなかった。泣くのをこらえているのも伝わってきた。

「お父さんもう時間がないみたい」 この言葉を聞いた瞬間、悪夢を見ているかのような感覚に陥った。早く覚めてほしい、なんで覚めないんだ。どうせ夢だろう。早く現実世界に戻りたい…戻してくれ……

 

病院に着いた、外の冷たい風を浴びると同時に夢ではないことを悟った。まぎれもない最悪の現実だ。

父は集中治療室に居た。脳死状態だった。

助かる見込みはなく。もって1日…あまりにも短すぎる…

 

たくさんの友人たちや親戚の方が来てくださってみんな別れを惜しむかのように手を握り涙で父を濡らしていく…

私たち家族は来てくださった方に感謝して夜中からの面会にした。

見たくなかった。受け止めたくなかったが生きている間に伝えたいことはたくさんあったので覚悟を決めて会いに行った。変わり果てていた、頭は刈られて坊主だった。体やそこら中に痣ができていた。私は目を背けたかったが堪えた。

時が刻々と進みついに心臓音が消えた。安らかに…

 初めて母の泣き叫ぶ姿を見た。それにつられて弟も大声で泣いた。なぜか私は泣けなかった。泣けなかったのではない、泣かなかった。泣いてはいけないと思った。

この2人の家族を守っていかなきゃいけないと思った。俺は長男だから。。。

 

葬式も終え、そこから1年間は正直ショックで記憶がほぼ無い。生きることに必死だったんだろう。死なないことに必死だったときもあった。

 2年経つと家族も少しずつではあるが回復していった。私も正気に戻りつつあった。

しかし、なにか変な感覚を持った。

 

 

「父は生きているかもしれない」

 

 

 

 このとき初めて「生」と「死」の区別がつかなくなった。

死んだはずなのに生きている。形としては存在していないがどこかにまだいる気がする。そんな日々が続いた。時には本当に名前を呼ぶ声もして何度も後ろを振り返った。

 

 

「父は生きている」

 

 

 私は思った。

私だけではない。誰もがそう思った。そう思えた。それは父が心の中で生き続けてくれているからだ。今までたくさんの愛情を注いでくれたからだ。たくさんの記憶と思い出を刻み込んでくれたから今でもずっと父は私たちの中で生き続けている。

最後の最後まで尊敬できる父親であり続けた。

 

「生きる」ということを教えてくれた。

 

 

そんな父とのたくさんの思い出を蘇らせながら私は今も生きている。これからも生き続ける。

 

 

そしていつか私もそんな父になりたい。

 

 

私にとって「生きる」とは

                  「人の記憶の中に残り続ける」

                                                           ことだ。f:id:oceanles138:20170124025336j:image

 

 

 

 

あなたにとっての「生きる」とはなんですか?